矯正の治療の流れと治療方法の一例です(症状、原因によって異なります)。
以前から、前歯が出ているのが気になっていたが、最近では歯が大きくなってきている気がする。と来院されたOさん。
Oさんの治療の流れと費用をご覧ください。
症状、生活習慣など問診表に記入していただいた後カウンセリングを行い
初めての診察には、十分なお時間をいただいています(30分~1時間)。
診断に必要な歯の型を採取し、お顔やお口の中の写真、パノラマレントゲン写真などで、診断・治療計画をたてるために必要な検査を実施しました。
その後、矯正治療の必要性や適切な矯正治療の開始時期、矯正装置・治療方法、治療期間及び費用について、ご説明いたします。
CT撮影は、自分の歯や骨の状態を、3D画像で立体的に見ることができるので、詳細な診査、診断が可能になります。
歯石の除去や軽い着色を落とします。
歯周病の症状によっては何度か治療を繰り返します。
むし歯や歯周病の治療も必要ない健康的な状態になったら
いよいよ矯正治療を開始します。
Oさんはクリーニングと歯周病の治療を3回行いました。
矯正の前に歯ぐき(歯肉)を正常な状態に戻します。
正しい歯みがきの仕方を学び、歯周病の原因である病原体(ばい菌)の巣になる歯垢(プラーク)をきちんと取り除けるようにすることが大切です。
矯正治療の装置は、ブラケットという小さな器具とワイヤーからできてたものを使用します。
ブラケットにはメタルのほか、透明で目立たないセラミック製のものもあります。
また、ワイヤーも最新型の白いホワイトワイヤーがあります。
Oさんは目立たないものをご希望されていたのでセラミック製のブラケットを使用しました。
Oさんの場合は前歯の部分矯正を行いました。
部分矯正は、本来では抜かなければならいような歯を最大限生かして、できるだけ長く使うためにも用いられる治療法です。
矯正装置をつけている間は、歯の移動の状態をチェックしたり、装置の調整を行うため、1ヶ月に一度のペースで通院していただきます。
矯正装置の装着期間は、年齢・歯の状態・治療方法によって異なりますが6ヶ月~3年くらいが目安です。
調整後は、多少痛みが出る可能性もあります。 痛み止めの処方も可能です。
【治療を受けたきっかけ】
写真に写った自分の横顔を見て、想像以上に前歯が突出していたのが気になったので。
小さい時から前歯が出ていましたが、歳を重ねるごとにひどくなっているような気がしたから。
【心配だったことはありますか?】
大人になってからの矯正は痛みがあって大変と聞いていたので怖かった。
【治療を受けた感想は?】
すごく痛いんじゃないかと不安でしたが、そんなに苦痛にかんじることもなく安心しました。
本当に治るのか正直半信半疑でしたが器具をはずした時の歯並びに驚きました。
今では人前で笑うのも抵抗なく昔の自分が嘘のようです。こんなことならもっと早く行けばよかったです。
Oさんの場合、前歯の歯並びを矯正するので、治療は部分矯正を行うことにしました。
部分矯正は本格的な歯列矯正(全体矯正)と違い、補綴(クラウンやブリッジの治療のこと)やインプラント(人工歯根)治療をする際、歯の位置や傾斜が不具合で予後が悪くなる場合に、事前に歯並びの修正するときなどに行います。
本格的な歯列矯正よりも期間は短く、2~6ヶ月ほどしかかからず、全顎矯正のように保定(矯正した歯が後戻りするのを 予防するための固定)の期間は必要ありません。
Oさんは治療方針に沿ってまじめに通院してくださったおかげで滞りなく、予定通りに治療を終えることができました。
これからも定期的なメンテナンスを欠かさず、虫歯、歯周病予防を続けていきましょう。
多くの方が「大人になってからの矯正は無理!」と、キレイな歯並びを諦めています。
矯正歯科に年齢の制限はありません。
また、矯正歯科の技術も永久歯でも痛くない、日々の生活で目立たない、など患者さまそれぞれのご希望に合わせて日々進歩しています。
当院では患者さまのご希望を取り入れた治療方針を決定いたします。
場合によっては矯正専門医(月1回)が治療を提案します。