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アジア国際審美学会発表報告

アジア国際審美学会発表報告

アジア国際審美学会発表報告 会場内部風景

2010年5月14日〜16日の期間に、マレーシアのクアラルンプールにて第11回アジア国際審美学会が開催され、 前回2年前のインドネシアでの学会に引き続き発表を行ったので報告します。 前回はリゾート地のバリ島で開催されラフな雰囲気で開催されたが、今回はマレーシアの首都である大都会、 クアラルンプールでの開催となりまた違った雰囲気となりました。

参加者は前回より多く、340名以上(マレーシアから200名、インドネシア80名、日本30名、その他)の参加者があり盛大な学会でした。 今回の学会は、審美歯科では世界的に著名な先生4名がゲストスピーカーとして講演され、大きな刺激となりました。 その中の1人、イタリアのDr. Mauro Fradeaniとは2年前に大阪での私の講演を聴いてもらって以来、メールでやりとりをする関係となり、それ以来の再会となり私にとっても楽しみにしていた学会でした。

初日の午前中のセッションではアメリカのDr. Rhys Spoor がクリニックを訪れる患者様を受け入れるための環境づくり、 最初の診査における顔貌写真の重要性やそのための撮影条件などについての講演があり、特異なトピックであり興味深いものでした。
午後のセッションでは、私の所属する大阪大学歯学部第1補綴科の中村隆先生が、 審美歯科で使用される最新の材料に関する講義があり、新たな知見が得られ、知識の整理もできました。

アジア国際審美学会発表報告 二日目の午前中は、Dr. Mauro Fradeaniの講演と、私の発表するFreeComunicationSessionが同時に開催されました。 Dr. Mauro Fradeaniは、治療計画、矯正医や歯周病・インプラント専門医、技工士との連携、最新の修復材料について講演されていました。 前日の試写の段階から彼のPCとスライドプロジェクターの相性が悪く、この日も、トラブルがあり約1時間にわたりスライドを使えない状態になりましたが、 さすがに百戦錬磨、何事もなかったように講演を進め聴衆を魅了していました。

私の発表のセッションもいろいろなトピックの発表が行われ、とても興味深い内容が沢山ありました。 私の発表は、前回のこの学会での発表に関連した内容で、歯周組織と修復物の関係についての見解と新しいテクニックについてのものでした。 発表後、マレーシアの先生から質問がありました。素晴らしい治療結果であること、そしてこの治療結果のためには、 技術的に高度なテクニックが必要であることを理解できたとのことでした。質問内容は、その技術的な勘所についての質問でした。 質問に対する答えは、与えられた時間内ではとても答えられなかったので、発表後に個人的に解説したことで理解してもらえました。 約半年間準備したうえでの発表だったので、発表終了後は達成感と開放感で心地よいものでした。

この日の午後のセッションでは、スイスのDr.Didier Dietschiが全顎的に著しく咬耗した歯に対してナノハイブリッドレジンで修復する方法についての講演がありました。 当初、全く期待していなかったのですが、さすがにデザイン大国のスイス、感動するほどのきれいなプレゼンテーションでした。 第3日目は、元トルコ水球チームのキャプテンでありラミネートベニアで世界的に有名なDr.Galip Gurelの発表がありました。彼は前回のバリに引き続いての発表です。 今回の発表は、ラミネートベニアに関することと、インプラント治療における歯肉部の審美修復についてのものでした。 芸術性を感じさせるプレゼンテーションで、さすがに世界の大家の一人でした。

次回、二年後の開催予定地は日本の札幌だそうです。 学会関係者から、ぜひ次回の札幌でも発表してもらいたいとの依頼がありました。 自分の日々の治療結果による発表が、歯科医療の発展につながるのであれば、臨床家としてこれ以上の喜びはありません。 次回の発表内容は、前回と今回の発表を発展させたものにできたらと考えながら、帰途につきました。

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